この3冊はどれも森岡書店で取り扱いました。
著者のあかちゃんが大好きな気持ちが、そのまま本に絵本になったような絵本だと思います。
自由な発想をずっと持ち続けたいです。
(みてねギフト 絵本コンシェルジュ/森岡督行)
作者の、ほしぶどうさんは、森岡書店に、年に3回くらい、お客さんとして来てくれています。
最初に来てくれたのは、2008年でしたでしょうか。
実は、何をして暮らしているのか分からないような不思議な人なのですが、ある日、この絵本が出版されることに。
ほしぶどうさんが、シンプルな線をひいて、こんなかわいい動物を描くとは。
驚きました。
動物が好きという、ほしぶどうさんの気持ちが、まっすぐに伝わってくる絵本です。
すごく簡単なフレーズなので、あかちゃんにおすすめです。
もし可能なら、家族でこの本の続きを考えてもおもしろいです。
次女は「上野動物園を思い出す」と言っています。
私の次女は、この絵本のことを「眠れないときに、安心させてくれるような絵本」と言います。
なかなか寝付けない「ねぶしろ」くんが、最後は、ゆっくり目をとじるのは、なぜでしょうか。
きっと、お話をかいた、あべはまじさんは、このようにして一緒にお子さんと寝ているのでしょう。
この絵本も、銀座の森岡書店で販売しました。
あべはまじさんと、イラストを描いた、ひらさわまりこさんは、ひとりひとりの読者をすごく優しくむかえていました。
お二人の優しさが、この絵本にもつまっています。
寝る前に、読み聞かせるのに、ぴったりな絵本です。
ミナペルホネンのデザイナー・皆川明さんが描いた、ちょっと不思議な生きものたちに、谷川俊太郎さんの五七五調のちょっと不思議な言葉。
この世界観はいったい何を意味しているのでしょうか。
おそらく、意味という意識が生まれる以前の感受性に訴え、語りかけているのかもしれません。
あるいは、予定調和を最初からズバッと崩す。
言葉のリズムや意味を取り去り、絵との調和も前提としない。
私は、お二人と対談したことがありますが、共通して、柔軟でいて、ある種、野生のカンを持った人だと思います。
あかちゃんのころから、お二人の世界観が身近にあるというのは、幸福な経験ではないでしょうか。
みてねギフト 絵本コンシェルジュ/森岡督行(もりおか よしゆき)
1974年山形県生まれ。森岡書店代表。
著書に『BOOKS ON JAPAN 1931 – 1972 日本の対外宣伝グラフ誌』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『荒野の古本屋』(晶文社)など。
展覧会の企画協力、ブックセレクト、ファッションのプロデュースなども行う。
2020年5月には伊藤昊写真集『GINZA TOKYO 1964』を企画、編集、出版した。
絵本作家との親交も厚く、絵本への造詣も深い。二児の父でもある。
セット内容(各1冊ずつ)
・おかおみせて
(ほし ぶどう 作 福音館書店)
・ねぶしろ
(あべはまじ 作/ひらさわまりこ 絵 mille books)
・はいくないきもの
(谷川俊太郎 作/皆川明 絵 クレヨンハウス)
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